小さなキッチンに入りきれないときめき
tamataro
朝な夕な
お菓子作りや料理へのあこがれをもったのは、ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家がきっかけでした。
ヘンゼルとグレーテルの劇を見て、その時でてきたお菓子の家が衝撃的でした。ケーキやパン等お菓子で作られた家、全てが食べられる家、私も食べてみたいと思いました。
それから少し経って、友達の家で見たケーキやクッキー、タルトの写真とレシピを見て、出来上がりを想像しているだけで幸せな気分になりました。
料理に興味をもったのは、また他の友達の家ででした。その子のお母さんは料理が上手で、ある日、「料理をちょっと手伝って」といわれ、パンづくりの最後の方、生地を編み込みにするところを手伝いました。パン生地を触ることが初めてで、ふわふわした少し温かい感触に感動し、編み込みも楽しくて仕方ありませんでした。
その後、遊んでいると、パンの焼ける香りが漂ってきて、このような家で過ごしている友達がうらやましくなりました。「夕ごはん、食べていったら」ということになり、手伝った(最後の方だけですが)パンとクリームシチューをいただきました。この時、最高だな、幸せだな、自分お家でもできたらいいなと強く思いました。
お菓子作りや料理は幼い頃の私にとって幸せの象徴でした。これをできるようになることが幸せに近づく手段であり、あこがれることとなりました。今だにそれは変わらず、理想を追い求めています。
自分が好きなものを、好きなように作ることができ、好きな時に食べる、まさに天国です。